9月中旬だというのに真夏のような暑さが続いてますね・・・
そんな暑い中ではありますが、防水工事屋にとって暑い中での作業で一番過酷なアスファルト防水を現在石川県鹿島郡にある公共施設の屋上で施工しております。
既設防水層 ↓ (アスファルト露出断熱防水)
断熱材の上に直接アスファルト防水層が貼り付けてある露出断熱仕様は、直射日光の熱が断熱材の上のアスファルト防水層に溜まる為、防水層への負担が非常に大きく写真の様にアスファルト防水層のジョイント部分に大きな口開きが発生していたりと、かなり劣化している状況でした。 ↑
口開き部分などを補修した後、既設アスファルト防水層の表面に下地活性剤のアスファルト系シーラー剤を塗布して新設防水層を貼る前の下地処理とします。↑
下地処理の後、厚さ4ミリの改質アスファルトルーフィングを溶解したアスファルトにて貼り付けていき防水層を形成していきます。 ↑
これが、日影の無い屋上でしかも熱く溶解したアスファルトを流しながらの施工をしていくのですから暑い時期には本当に過酷な作業なのです・・・(>_<)
アスファルトの溶解状況 ↓
この溶解釜でアスファルトのカタマリを熱して溶かしていきます。 ↑
今回使用している防水工事用アスファルトは、環境に配慮をして『シグマートE』を使用 ↑ (これを溶かしてます)
アスファルト防水の施工時にはいつも近隣の方々よりクサイ!と苦情が寄せられる事が大変多いのですが、『シグマートE』は従来の防水工事用アスファルトより、はるかに低い温度(170℃から190℃)で施工でき溶解時に発生する臭いがほとんどありません。
また、従来より低い温度で融ける為、溶解時の二酸化炭素排出量や燃料の使用を削減する事が出来、消費エネルギーが低減されます。
なんといっても臭くないというのは近隣の方々に迷惑がかからず非常に安心です。
引き続き工事完了まで安全を心がけ作業していきます。