富山県砺波市の木造新築建物の屋上防水を施工してきました。
防水仕様は塩化ビニル系シート防水 t=2.0mm 密着工法
今回は木下地なので機械固定工法(絶縁工法)ではなく、全面下地にボンドで接着させる密着工法での施工。
北陸では雨天が多く下地に水分が含んでいる事で接着不良が発生したり、寒暖差が大きい為に建物の動きによるシートの剥がれなどが生じる恐れがあるので、密着工法が採用される事は少ないです。
ただ、今回の現場は風の影響を受けやすい地域でもあった為に、アンカービスで固定する機械固定工法で施工するには不安があり密着工法を採用する事にしました。
木下地は一旦濡れてしまうと、完全に乾くまでに時間が掛かってしまうので、今回は上棟の日から雨天に遭うまでの晴天の間に急いで密着貼りの施工を済ませました。
現在、林業の成長産業化を図る施策が国や行政で行われるようになり、建築においても木材利用に加えてCLT(直交集成板)の活用なども積極的に取り組まれるようになってきました。
ヨーロッパでは法令などの見直しによって2020年には5階建て以上の木造建築が可能となる予定だそうです。
これから中層大規模木造建築物が増えてくるとすると、防水工事のやり方や可能性などを改めて考えてみる必要があるかもしれません・・・
コメントする